「英語民間外部テスト導入中止について」
2020年の英語教育改革の柱である4技能(読む、聞く、話す、書く)を
測るために導入が決定していた外部テストが2024年まで延期になりました。
2024年度以降も、現状では導入は難しいでしょう。
本当に先週まで、GTECと英検の比較をして
これからの高2生たちのカリキュラムを考えていただけに、
寝耳に水とはまさにこのことでした。
センター試験が本年度で終わり、
来年度からは、「共通テスト」で「読む」「聞く」を判定します。
そのため、テストの内容も配点も変わることが決まっています。
(配点:リーディング100点、リスニング100点)
また「書く」「話す」試験は受験生を一斉に採点することが難しいため、
民間の外部英語試験を導入し、
それらの結果を大学がそれぞれ選抜材料とするとしていました。
しかしここも今や白紙状態と言えると思います。
外部試験の導入は報道の通り、確かに問題が多々あります。
そこは否めないし、教育の地域格差や貧富の格差を生まないための
しっかりとした議論が必要です。
一部の民間会社が利益を独占しないように、また採点の公平性も確保するべきです。
ただ、一点だけ気になるのは、なぜこんな荒療治のような改革が
英語教育に必要だったかについての報道の中で議論がされていないことです。
そもそも、外部試験を導入背せざる得なくなった背景は、
今のスピーキングとライティングを無視した英語教育の是正ではなかったでしょうか?
アウトプットを教えない現在の英語教育を、これ以上惰性のように続けていかないために
大きく舵を切ったのだと思っていました。
確かにスピーキングやライティングの導入は、現場を大きく動揺させ、
対応できない状況も生まれてきたと思います。
しかしその中で、対応しようと必死に頑張っていた先生方や学校があったのも事実です。
大学入試が変われば、高校入試が変わります。高校入試が変われば、
子供たちが初めて学ぶ英語教育自体が大きく変わります。
教える人間の意識も変わります。
これまでのように試験で難解な文法問題が出来なくても、
会話を楽しみ、またその能力が高い子供が、
評価を受け、その可能性を広げることが出来ます。
「プレゼンテーション」や「ディベート」、「エッセイ」なども
自分の意見を英語で発信するために、自分のことだけでなく、地域のことや、日本のこと、世界のことを調べ、その集めた情報から自分たちの意思を、子供たちの意思を
世界に対して、大人たちに対してダイレクトに発信できるチャンスにも繋がるはずです。
日本を外から眺めることは、昔ならば留学などをしなければ出来ませんでしたが、
今では、英語がある程度使えれば、インターネットやSNSを通して、世界の人達とつながり、日本という国を、他者の目線から見ることが出来ると思います。
今の英語教育の問題点を指摘し、子供たちにとって英語が受験の道具ではなく、
本当に使えるものにするために、まだできる事がたくさんあるはずです。
「外部テストを必ず利用しろ」と言ってるわけではありません。
共通テストを、より多くの人達でもっともっと改良していく事は出来ると思います。
有識者たちをもう一度集め、今度はもっとオープンに見える形で議論をし、
何とか日本の英語教育を「いつか」ではなく
「今」から変えなければいけないと思います。
できる事はたくさんあります。とにかく後退しない事が重要です。
今後もしっかりとこれからの英語教育改革、文部科学省の動向を注視し、
子供たちのレッスンに還元していけたらなと思います。。
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