教室案内

長野市にて英語教室、バレエ教室、おきなわ空手サークルを開講しています。体験レッスン受付中。
詳細は下記TIDAのホームページからご覧になれます。 

ティーダ:ホームページ

2020年3月12日木曜日

【ティーダ英語教室】2020年度長野県立公立入試の分析と対策

この仕事を始めてから
毎年、センター試験と高校入試問題は
生徒と同じように解くようにしています。

今年度の長野県の高校入試について、
ティーダ英語教室としての分析と対策について書かせて頂きます。

【リスニング】 配点20点
まずリスニングは、例年通りの形式に変わりはありませんでしたが
問1の③、長い文章を聞いて答える問題は、2問とも

What is an idea from Takeshi`s speech?
What is an idea from Satomi's speech?

と例年の文章の細部を問うのではなく、主題を答えさせる問題でした。
これは来年度から導入されるセンター試験に代わる
共通テストの施行調査問題のリスニング第6問と似通っており、

やはり大学入試が変わると高校入試が変わるというのが現実味を
帯びてきた形でした。

今後はリスニングも小手先のテクニックでは教えられず
思考力や話し全体の意味を取る力が必要となります。

こちらとしては小学生の間は歌やチャントなどの徹底的な音読、
スピーチや英会話を通して自分の思うことを
日本語を介さずに表現する練習をし、
そして3級合格以降は、2分くらいの長文のリスニングと
音読を徹底して行っていき、対策としていきたいと思います。

【筆記】 配点80点
また筆記試験で特出すべきは、自由英作文が18点と大きなウエイトを占め
問題も

What is your favorite place?
What do you like to do there?

のような答えがひとつではない自分意見を英語で答える問題や

動物園に友達に誘われて、その答えとして

I'm sorry, I can't…のあとに

①その理由と
②楽しんできてほしいことを伝える文章"Have funやHave a good time"
など自然な流れで英語を求める問題、

そして2つの記事を読んだ後に

What do you think about the two articles?のような

2つの文章を比較して自分の意見をまとめ答える問題が
各1問6点で出されていました。

とくにこれらの問題は、

①「とっても簡単!」
②「最初の言葉が出てこない・・・」

の2つのタイプに生徒は完全に分かれます。

後者が最初の一言が出てこないのは
(出てきたらすぐに前者に変わるのに・・・)
英語を使っていないからです。

学校の英語は基本的に
今後、学問として続けていくための
基礎を作るうえでは非常に重要だけど、
それは常に机上のもので
それを実際のシチュエーションを想定して
使うことを教えられていないからです。

全国の入試では文法に特化した問題は年々減少しています。
塾や学校のテキストで一生懸命勉強し、
定期テストで何度も問われてきた文法や語彙の問題は
長野県の入試でも僕の見るかぎりでは今回は2問(4点分)でした。
(並べ替えの問題は一問も出ていない)

また長文は長くなる傾向が続いていましたが
それは落ち着いてきたように感じます。
その代わり文章が多様になってきています。

毎年【大問3】で出題されていた対話形式の問題は消え、
前出したような2つの記事を読んで比較する問題に変わり、
【大問2】も英検やGTECのような広告文の問題でした。

唯一【大問4】だけが例年通り、従来型の長文でした。

このことからも、英検やGTECなどの公的試験や、
学校が近年力を入れているアクティブラーニングを利用した
正解が決まっていない、自分の意見を自由に答える問題が増えています。
またセンター試験等の大学入試に近い形の問題形式も多く
どんどん長野県の入試は進化していると感じました。

今後の対策としては、
英語を学ぶ上で文法や語彙は非常に大切で
避けて通ることはできませんので
こちらでも小6~高1までは徹底的に
文法と語彙を教えますが、
それだけをただただ繰り返していては
いつまでたっても使える英語は育たないし、
また入試でも今後さらに問題が解けなくなると思います。

上位層はどのような形でも対応は可能ですが、
特に中位層、長野西や吉田を目指す生徒にとっては
本当に早めに対策をしないと難しいと感じました。

これは生徒のせいではなく
使うための英語を「教えるシステム」を
いつまでたっても築けなかった学校教育の問題であり、
安易に早く結果が出るテクニックだけを教えようとし、
生徒数や儲けだけを追いかける
塾業界の全体の責任でもあると思います。

私自身もその教育を受け、
そして関わってきた人間として、
今後は、目先の結果だけにとらわれず
中長期的な視点で、英語力を
バランスよくつけていけるように指導を、
試行錯誤しながらですが続けていきたいと思います。

「習ったら使う」
・・・習った文法を使って英作文や会話のようなアウトプットをする
「使ったら習う」
・・・アウトプットして間違えた問題を分析し、何が間違えたのかを知る

理想であり必ず実現したい目標ですが、
ティーダ英語教室で勉強していれば、
進学塾に行って、
土壇場で闇雲にテクニックばかりをインプットする勉強をしなくても
英語の高校入試の問題なんて
特別対策しなくても簡単だと生徒たちが言えるように
カリキュラムを組み、実行していきたいと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿