教室案内

長野市にて英語教室、バレエ教室、おきなわ空手サークルを開講しています。体験レッスン受付中。
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ティーダ:ホームページ

2021年3月21日日曜日

【ティーダ英語教室】2021年度長野県公立高校入試の分析と対策

 ティーダ英語教室を立ち上げて3年目になり、中1から指導してきた生徒がついにこの日を迎えました。

年々、入試の英語問題の内容はマイナーなモデルチェンジを繰り返しており、ティーダ英語教室では、変化に対応するために今年の中3は例年よりも多くの他府県の入試問題を解くことに力を入れました。。また英検受験も準2級を取れる生徒は早めに取得し、その期間にリスニング、長文読解を強化し、8月以降は総合テスト対策、12月からは上記のように多様な問題をレッスンと課題で取り組んでもらいました。どんな問題が出ても心が乱れないように、自分がこれまで培ってきた力を十分に発揮できるようにしっかりと演習を重ね、本当に最後まで頑張ってくれました。

今年の入試は吉田高校と東高校の定員が削減されたこと、そしてコロナの影響で通常通りの中学生活を送る事ができなかったこと、また大学共通テストが始まり求められる英語力に大きな変化が加わったことで志望校を決定するのにも入試に向けて準備する上でも非常に困難でした。

そんな2021年度入試の英語テストの問題を今年もティーダ英語教室として分析していきたいと思います。

【リスニング】配点20点

前半は例年通りの問題でしたが、今年度からは英文が一回しか流れないため、聞き逃さないために集中して聞く必要がありました。

また後半の問題は形式が変わり、内容を聞きながら設問にあるグラフ(本の貸出冊数)やメモ(電話を受けた内容のメモ)の内容が正しいものを選ぶ問題が出題されました。入試後の生徒の感想として例年よりも難しかったと答える生徒もいました。傾向としては千葉県や兵庫県のように他府県のリスニング問題に似通っている問題があり、長野県の入試もどんどん変化している印象です。長野県の過去問だけでは対処は難しくなっています。

最も印象に残った問題は本の貸出冊数を問うスピーチを題材にした設問中に

 "Why did Kevin make this speech?"と問う問題があり、

ここではKevinのスピーチ全体の主旨を理解しなければ解けない問題でした。このような問題を解くためには、日頃から多くの英文に触れ、英語を言語として日常的に理解する能力が求められます。

リスニングは大学共通テストでも配点比率が50%にまで上がっています。今後高校入試でも今の20%から引き上げられる可能性があり、こちらでも来年度からはより多くの音読を含めた多読を進めていきたいと思います。


【筆記】配点80点

①文法を問う問題

 大学共通入試で文法の問題が減ったように、高校入試でも文法自体を問う問題は減少傾向にあります。特に今回の問題では過去進行形、現在完了形を問う従来の文法問題に加えて、会話文の問題で

「括弧内の語を必要があれば適切な形に変えたり、不足している語を補ったりして、話の流れに合うような英文を完成させなさい」という問題がありました。

Judy: You speak English very well.  Do you study it every day?

Ken:  Thank you, but I  (have) time to study it now.  I studied in Canada. So, I still remember many words.

答えはdo not haveが例としてありましたが、これはhave noでもdon't have to spend muchでも文章は成立するため答えに自由度がある一方で、文脈から使う文法をそれぞれが選ぶため、従来の答えはひとつしかない学習では非常に難しいと思います


②条件・自由英作文

今年度は条件英作文が9点、自由英作文が8点と例年より若干配点が上がっていました。

受験した生徒たちが口を揃えて話していたのが自由英作文が難しかったとのことです。

内容としては燕と人間が生活空間を共有していた過去と現在の状況についての文章を読んだ後に、近年の燕の居住地域における生体数の減少について10語以上の英文で自分の感想を述べる文章が出ました。

What do you think of this problem?

この問題も最初の一文

I think it is a big problem.  This is because...(もしくは I have two reasons. First...)

といった英検対策で何度も演習している形に持っていければ10語はすぐに書けますが

まず一言が出ないとなかなか解答に時間がかかってしまう問題でした。

さらに英作文の内容もより幅広い問題が出てくるために、日頃から環境問題を含む時事問題などについて考え、さらにその手の英文に触れておくことも重要です。

③長文読解

長文問題は例年通り問3、問4に分かれ配点も50点を占めています。

問3に関しては昨年同様、前出した燕の問題のように3部構成の問題でした。

1)ツバメに関する記事

2)読んだ2人の生徒の感想(会話文)

3)英語でのプレゼン

この傾向の問題はなかなか他府県で取り入れていない形式なので、来年度は多く取り入れていきたいと思います

問4に関してはオーソドックスな問題で驚くべき問題ではなく解きやすかった印象です。


全体の印象として英語で一貫中学の入試問題(適正検査)を解いている印象です。

これはより英語を「道具」として使いこなす力が必要になり、今後もティーダ英語教室の大切にしている理念の一つである「教科」としての英語と「道具」としての英語の両立を図っていきたいと思います。

3年生の皆さん、本当にお疲れ様でした。

皆さんの高校での活躍を心から祈っています。

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